こんにちは。ヒプノセラピストの小川智子です。
今日はセッションの体験談をひとつ、お伝えしようと思います。
人を信じればよかった
前世療法で、とある前世にもどり、その一生をご覧になったクライアント様が、その前世の死の場面を上から見下ろしたときに言われた言葉です。
私はそのセッションのなかで、その言葉がとても印象に残りました。
そのクライアント様は、セッション中も言葉少なく、淡々と受け答えをされる方でした。
過去のご自分の人生を眺めながら、淡々と、まるで紙芝居を読んでいるような感じで話される方でした。
それが最後の死の場面に移った時、全身からまるで絞り出すような感じで言われた言葉が「人を信じればよかった」という言葉でした。
その一言に、今日のセッションのすべての答えがあったようでした。
私はその言葉が、とても印象に残っています。
自分の中の言葉だから納得できる
たとえば、何かに苦しんでいるとき。
誰かに相談したとします。
相手の方は親身になって聞いてくれました。そうしてあなたに「もっと人を信じよう」とアドバイスをくれたとします。
あなたは、頭では納得するかもしれません。そうだな。それも最もだ。もっと人を信じようと、考えるかもしれません。
でもあなたの感情がそれを、拒否していたら、いくらいいアドバイスでも、あなたが変化することはないでしょう。
頭で受け取ったことだけでは、私たちは納得して次に進むことは難しいのです。
ヒプノセラピーでは、自分の中に答えを見つけます。
クライアント様が言われた印象的な一言「もっと人を信じればよかった」というのは、自分自身が自分の心の中から見つけ出してきた答えなのです。
他のだれかに強制されたわけでなく、ただただ、ご自身の過去の姿を客観的に眺めた結果、心から湧いてきた一言なのです。
自分の中から出てきた言葉。
それが、今の自分に必要な一言なんです。
自分が自分に答えを出す。
ヒプノセラピーの、なによりも良いところは、そこだと感じています。
人からもらったアドバイスではなく、自分で探し出した答えであれば、心の底から納得できますよね。
納得できると、人は変わります。
行動できるようになります。
今日のセッションでは、まるで魂の叫びのような一言を、クライアント様がご自分で見つけ出されたので、ほっとしています。
いい流れが来るようにと願っております。