人生100年時代に、もう一度自分の可能性を見つめ直す
私が40代の終わりか、50代の初め頃だったでしょうか。
『ライフシフト 人生100年時代の人生戦略』という本を読みました。
当時、正社員で会社勤めをしていた私は、とても納得したのを覚えています。
人生が100年続く時代になるなら、これまでのように、
学校を出て、
会社に勤めて、
定年まで働き、
その後は余生を過ごす。
そんな一本の道だけでは、これからの人生を考えきれないのだと感じました。
この本の中で印象に残ったのは、これからの人生は「マルチステージ」になる、という考え方でした。
人生が100年続く時代になると、その一本の道だけでは足りなくなります。
50代で学び直す人もいる。
働き方を変える人もいる。
自分の可能性を探し直す人もいる。
人間関係や健康を整える時期を迎える人もいる。
新しい仕事をつくっていく人もいる。
人生の中に、いくつもの節目があり、そのたびに自分を見つめ直し、次のステージへ移っていく。
それが、マルチステージの人生です。
私はこの考え方を読んだとき、「ああ、これからは人生を一度で決めなくていいのだ」と、少し心が軽くなったのを覚えています。
そして今思えば、40代の終わりから50代の初めにかけての私は、まさにその「人生を組み立て直す入り口」にいたのだと思います。
久しぶりに受けたヒプノセラピー
その頃の私は、久しぶりに前世にアクセスするヒプノセラピーを受けることになりました。
なぜだったのか、今思い返しても不思議なのですが、たまたま参加した会でご一緒した方が、ヒプノセラピーをされていたのです。
ヒプノセラピーを受けるのは、15年ぶりぐらいだったかもしれません。
もっと以前に、アメリカの精神科医ブライアン・L・ワイス博士の有名な『前世療法』という本を読んで、一度、別の方のところで受けたことがありました。
そのときは、それで満足して、そのままになっていました。
久しぶりの前世を思い出すセラピーの中で、私はいつかの前世を思い出し、そのときの人生のストーリーを味わいました。
そしてなぜかそのとき、「この資格を取ろう」と思ったのです。
そこから私は、ヒプノセラピストの資格を取りました。
おそらくその前に読んでいた『ライフシフト』の、人生100年の時代「人生はマルチステージになっていく。50代は終わりに向かう時期ではなく、次のステージを設計し直す時期。」という内容が、頭の中にあったからかもしれません。
でも、それ以上に強く感じたことがありました。
それは、潜在意識に入っていくこと。
前世にアクセスすること。
その誘導が、なぜかすんなりとできてしまったことです。
そしてそれが、自分にとってとても馴染みのある感覚だったのを覚えています。
初めて学ぶというより、どこかで知っていた感覚を思い出すような、そんな不思議な感覚でした。
眠りの神殿と、心の奥への旅
「眠りの神殿」あるいは「眠りの寺院」と呼ばれる場所があります。
古代ギリシャや古代エジプトの医療神殿で、人々が夢の中で啓示を受け、心身の癒しを得た場所のことです。
現代のヒプノセラピー、つまり催眠療法は、この古代の神殿で行われていた催眠や暗示療法が、
ルーツのひとつとも言われています。
もちろん、現代のヒプノセラピーが、古代の儀式とそのまま同じというわけではありません。
けれど、深いリラックス状態の中で、心の奥にあるイメージや物語に触れ、そこから気づきや癒しを得るという意味では、どこか通じるものがあるように感じています。
それこそ前世で私は、このような経験があったのかもしれません。
それを証明することはできません。
けれど、潜在意識の奥へ入っていく感覚や、前世にアクセスする誘導は、私にとってとても自然で、馴染みのあるものでした。
前世が本当かどうかより大切なこと
現在、私はヒプノセラピーを中心とした潜在意識ケアをしています。
その中でも、私が得意としているのは、前世にアクセスするセッションです。
ただ、このセッションでは、その前世が本当なのかどうかということは、あまり問題ではありません。
大切なのは、心の中に浮かび上がってくる特定の人物の人生を思い出すことです。
その人物の人生を通して、今の自分に影響している感情や思い込み、心のわだかまりに気づいていく。
なぜか同じところで立ち止まってしまう。
頭ではわかっているのに、一歩が出ない。
理由はわからないけれど、不安や怖さがある。
人からどう思われるかが気になって、自分を出せない。
そうした心の反応の奥には、今の人生だけでは説明しきれないような、深い物語が眠っていることがあります。
前世にアクセスするセッションは、その物語にやさしく触れ、今の人生のブロックや心のわだかまりを解消し、いまを生きやすく、前に進みやすくするために行います。
いま、もう一度このセッションが必要だと感じています
一時期、私はこの潜在意識ケアのメニューをホームページから下げ、西洋占星術だけを中心にしていました。
けれど今、この潜在意識ケアのセッションが、もう一度必要なタイミングに来ているように思います。
コンフォートゾーンを抜けて、次の意識へ
これは、前回お話しした「コンフォートゾーンを抜けていくこと」とも深く関係しています。
私たちは誰でも、慣れ親しんだ心の反応や、無意識に選び続けてきた生き方を持っています。
占星術でいえば、それは月星座の領域とも重なります。
月星座は、安心できる場所です。無意識に戻ってしまう反応であり、子どもの頃から慣れ親しんだ心のパターンでもあります。
けれど、魂が進化しようとして生まれてきているのだとしたら、私たちはいつか、その慣れた場所だけでは満たされなくなる時期を迎えます。
今までと同じやり方では、どこか息苦しい。
安心なはずなのに、なぜか物足りない。
このままではない気がする。
そんな感覚が出てくるとき、それは「もう次の意識のフィールドへ移る時期ですよ」という、魂からのサインなのかもしれません。
コンフォートゾーンを抜けて、月星座の無意識の反応から少しずつ自由になり、意識のフィールドを次へスイッチしていくことなのだと思います。











